株式会社アイティフォー(4743)の株価が倍になる条件

  • 東証一部 4743
  • EVAレポート
  • 2017年12月4日

成長シナリオ次第で、株主価値は434億円。バリューギャップは240億円

ネットワーク構築や延滞債権管理システム等のシステムに強みを持つ株式会社アイティフォーを投下資本、超過利潤価値、成長価値などに分解する超過利潤(EVA法)によって分析した。業績や将来見通しなどを ベースに試算した結果、株主価値は434億円と推計することが可能である。

5年程度で売上高が152億円、営業利益が20億 円、10年程度で売上高が172億円、営業利益が22億円,投下資本の売上高比が現在の29.6%で一定推移となる前提である。

株主価値と時価総額のギャップは240億円であり(時価総額の123%)、期待形成によってはアップサイドあり。

2017年11月30日に携帯電話番号へメッセージを一斉送信するSMS送信システムが特許を取得したと発表し株価が上昇し、12月01に年初来高値を更新し794円につけた。

また無借金で財務体質が良く、業績も堅調に推移していることから買い材料目白押しだが注意しなければいけない点もある。

金融向けの決済クラウドやコールセンターはサービスの主な顧客は地方銀行である。マイナス金利の影響もありこの頃地方銀行は厳しい環境にあり、IT投資がこの先も続くかという点は頭の隅に置いておきところだ。

今後は豊富な資金を上手く投資すれば株価二倍はさほど難しくないだろう。

 

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