IRの力で企業価値向上に貢献する ジェイ・フェニックス・リサーチ株式会社
婦人服主体の通販カタログ大手、株式会社ベルーナを投下資本、超過利潤価値、成長価値などに分解する超過利潤(EVA法)によって分析した。業績や将来見通しなどを ベースに試算した結果、株主価値は2,559億円と推計することが可能である。5年程度で売上高が1,992億円、営業利益が 162億円、10年程度で売上高が2,361億円、営業利益が192億円,投下資本の売上高比が現在の87.1%で一定推移とな る前提である。株主価値と時価総額のギャップは1,400億円であり(時価総額の121%)、期待形成によってはアップサイドあり。
通販カタログをコア事業として拡大してきた同社だが、近年では一般的な通販事業のみならず専門通販事業、実店舗販売、通販代行受託、ファイナンス、プロパティなど様々な分野に事業の幅を拡大している。オムニチャネル戦略によってメインターゲット層の囲い込みを強化した上で、周辺領域においてもしっかりと利益を確保する(収益のめどが立たない分野では身を引く)ことを投資家にアピールできれば現在の2倍以上の株価上昇が見込めるだろう。